【ニューヨーク=山川一基】米ネット検索最大手グーグルは6日、米国で電子書籍を販売するウェブサイトを開始し、無料も含めて約300万冊の取り扱いを始めたと発表した。これまでの最大手、米アマゾンが同社の電子書籍端末「キンドル」など向けに売っている約75万冊をしのぐ品ぞろえとなり、電子書籍市場が拡大する契機となりそうだ。 グーグルが始めたサイトは「グーグル・イーブックストア」。今夏とみられた開始時期が数カ月遅れ、名称は「グーグル・エディション」から改めた。 有料電子書籍数は数十万冊で、価格はアマゾン同様、紙の書籍よりも割安なものが多い。無料書籍数は約280万冊で、グーグルが進めてきた書籍電子化計画の成果を含む。 「イーブックストア」でダウンロードした電子書籍は、パソコンや、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した多機能携帯電話、米アップルの新型携帯端末「iPad(アイパッド)」