福井県立大は15日、恐竜を中心に学ぶ古生物学関係の学部を新設する方針を明らかにした。設置時期や定員は未定。記者会見した進士五十八学長は「恐竜王国・福井を象徴するような学部にしたい」と話した。 県内は白亜紀前期の恐竜化石が多く発掘される地層を抱えており、イグアノドン類のフクイサウルスなど新種の恐竜化石が次々と見つかっている。県立大は、これらの恐竜ブランドを特色ある教育につなげる方針だ。 新学部では恐竜に関する知識のほか、古い時代の気候や植生といった古生物学全般を学べるようにする。進士学長は「個人的には外国人の教員も呼びたい」と語った。 県立大は2013年4月、研究機関として「恐竜学研究所」を開設。国内外の機関と連携して恐竜化石を調査したり、恐竜学のシンポジウムを開いたりして、恐竜研究の拠点を担ってきた。新学部では、恐竜学研究所が積み上げてきたこれらの成果や知見も生かした教育活動を展開すること