イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化で合意したことに対し、パレスチナ自治政府は猛反発して合意撤回を求めている。合意によりイスラエルによるヨルダン川西岸の一部併合は一時的に停止されるものの、対イスラエルで一定の結束を保ってきたアラブ諸国の一角が崩れたことにより、パレスチナへの打撃は大きい。一方で欧州諸国や国連は合意を歓迎している。 「このステップはアラブ和平イニシアチブとアラブ・イスラム首脳会議の決定への打撃となるだけでなく、パレスチナの人々に対する侵略だ」。パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官ルデイネ氏は13日夜、地元テレビを通じて議長府の声明を読み上げた。