失言と解釈するのは相当難しい 5月23日の日米首脳会談後の記者会見で、バイデン米大統領は中国が台湾に軍事侵攻した場合、軍事的に関与する意思があるのか問われ、「イエス、それが我々が約束した責務だ」と明言した。当時の動画を何度見返しても、確信を持って言ったように見える。 記者はロシアによるウクライナへの侵攻前後にみせた消極姿勢と対比した上で、「台湾を防衛するために関与するのか」と聞いた。それに対し、当然のように「イエス」と答えている。しかも、記者は再度確認もしている。 バイデン氏は過去2回、同様の踏み込んだ発言をしてホワイトハウスが火消しを行った。過去の発言が失言かどうかはわからないが、少なくとも発言の後に事務方からレクチャーを受けたはずだ。今回の発言を失言と解釈するのは相当難しい。もしそうでなければ、バイデン氏の判断力、発信能力そのものを強く疑うしかなくなる。 米国大統領の発言の重み 米政府
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