ウクライナのゼレンスキー大統領は5日に放映された番組で、ロシアに占拠された地域の奪還作戦について「(南部)ヘルソン州だけではなく、全ての方面で展開している」と述べた。ロシアは今月11日に占領地域での自国への併合の是非を問う住民投票の実施を模索してきたが、ウクライナの反転攻勢を受けて延期に追い込まれた。ウクライナの反撃とロシアの苦戦が顕著になっている。 ゼレンスキー氏は5日放映された米ABCニュースとのインタビューで、被占領地域の奪還について「非常に難しい任務だが、(達成するのは)時間の問題に過ぎない」と発言。ウクライナ軍は8月末に南部の奪還作戦に着手したことを宣言していた。この日の発言は、進行中の作戦が東部やロシアに強制編入されている南部クリミアにも及ぶことをにじませたとみられる。