ブラジルで絶大な人気を誇る決済システム「ピックス(Pix)」はわずか3年の間に、現金や振込に代わって支払い手段の主流となった。写真はリオデジャネイロの店舗でピックスを利用する消費者。4月1日撮影(2024年 ロイター/Pilar Olivares) [ブラジリア 2日 ロイター] - ブラジルで絶大な人気を誇る決済システム「ピックス(Pix)」はわずか3年の間に、現金や振込に代わって支払い手段の主流となった。今や、活況を呈するオンラインショッピング業界でもクレジットカードの優位を脅かそうとしている。 ピックスは2020年11月に導入された、ブラジル中央銀行が主導する即時決済システム。オンライン小売企業にとっては福音となり、利益率が薄い同セクターでのキャッシュフローを後押しし、クレジットカードの既存インフラをベースに構築された銀行やフィンテック企業の従来型ビジネスを切り崩している。