東京電力福島第一原発事故を受け、福島県各地で測定されている空間放射線量が1月下旬に大幅に減少し、その後もほぼ同程度の数値で推移している。 地表の積雪が放射線を遮っているのが原因とみられるが、県には問い合わせが寄せられている。 文部科学省などの測定では、特に計画的避難区域になっている浪江町赤宇木(あこうぎ)地区と飯舘村長泥地区の減少幅が大きい。1月18日午前と同25日午前で比べると、赤宇木地区は毎時30マイクロ・シーベルトから同19・7マイクロ・シーベルトに、長泥地区では同10マイクロ・シーベルトから同5・9マイクロ・シーベルトに低下した。18日以前と25日以後は大きな変化はないという。 同省原子力災害対策支援本部によると、両地区で除染活動は行われておらず、「原因は積雪ぐらいしか考えられない」としている。福島地方気象台では、両町村で積雪の観測は行っていないが、気温などから20~22日は雪が降