新型コロナウイルスで売り上げが減少した中小企業などに最大二百万円を給付する持続化給付金で、国の委託先である一般社団法人サービスデザイン推進協議会が広告大手の電通に対して、事業の大半を再委託していることが分かった。国の委託費の97%は法人経由で電通に流れる。実質的な給付事業は電通が行っているといえ、法人の実体の乏しさが鮮明となった。
千葉市の米満実・環境局長(右)に、集めた署名を提出する「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」のメンバーたち=千葉市役所で 千葉市中央区の臨海部で建設計画が進む石炭火力発電所について、事業者が環境アセスメントの項目などを記した環境影響評価方法書を巡り、周辺住民から、大気汚染対策の不十分さなどを指摘する四百十一件の意見が寄せられた。住民らでつくる「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」は今月八日、七千五百五十人分の反対署名を市に提出するなど、地元での懸念は根強い。 (中山岳) 計画が進むのは「蘇我火力発電所(仮称)」。JFEスチールと中国電力が出資した事業者「千葉パワー」(東京都千代田区)が、JFEの敷地に出力約百七万キロワットの石炭火力発電所を建てる予定で、二〇二四年の運転開始を目指している。
無人島丸ごと貸し切れます-。神奈川県横須賀市は東京湾に浮かぶ無人島「猿島」を、冬季の十二~二月に貸し出す事業を始めた。関係者はオフシーズンの集客につながればと期待している。(加藤寛太) 猿島は夏場、海水浴やバーベキューの客でにぎわいを見せるが、十二月から二月は閑散期で、この間は島に渡る船も土・日・祝日のみの運航。平日は文字どおり無人となる。 そこに目を付けたのが、インターネットを介して空きスペースのレンタル事業を展開する「スペースマーケット」(東京都新宿区)。「都心からわずか一時間半のアクセスで、非日常の空間を貸し切れるというのはキャッチーだと思った」と島の魅力を話すのは、同社の広報担当者。市に島の貸し切りを提案し、市も話に乗った。
改憲を目指す自民党若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」が二十五日に党本部で開いた初会合での報道機関に関する発言の要旨は以下の通り。主宰する木原稔衆院議員、講師の作家百田尚樹氏の冒頭発言はメディアに公開された。その後、百田氏の講演、出席議員による質疑が非公開で行われたが、発言者がマイクを使ったため、発言の多くは室外まで聞こえていた。 百田氏 マスコミの皆さんに言いたい。公正な報道は当たり前だが、日本の国をいかに良くするかという気持ちを持ってほしい。反日とか売国とか、日本を陥れるとしか思えない記事が多い。日本が立派な国になるかということを考えて記事を書いてほしい。 (ここから講演)政治家は国民に対するアピールが下手だ。難しい法解釈は通じない。気持ちにいかに訴えるかが大事だ。集団的自衛権は一般国民には分からない。自国の兵力では立ち向かえないから、集団的自衛権は必要だ。侵略戦争はしないということで改
JR常磐線の日立駅(日立市)が、優れた鉄道デザインに贈られる国際コンペ「ブルネル賞」の駅舎部門で、優秀賞を受賞した。「人口減少問題を抱える日本の地方都市で、魅力的な駅周辺の環境整備の成功例」と評価された。 (宮本隆康) ブルネル賞は、世界約二十カ国の鉄道デザイン担当者らが二~三年ごとに、駅舎や車両など部門別に受賞作を決めている。十二回目の今回、このほか国内からは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」、東京ステーションシティなどが選ばれた。 市やJRによると、現在の日立駅舎は、駅周辺地区整備の一環として二〇一一年に完成。長さ約百四十メートルの東西連絡通路を設け、橋上化された。海外でも活躍する地元出身の建築家、妹島和世さんがデザインを監修した。
民主党の大畠章宏幹事長は十三日の記者会見で、NHK経営委員の百田尚樹(ひゃくたなおき)氏を国会に招致すべきだと主張した。 百田氏の短文投稿サイトツイッターには十二日付で「民主党、もっと頑張って、自民党に要求して、百田尚樹を国会に呼び出せよ! びっくりするようなこと、いっぱいしゃべってやるから」と書き込まれている。
【北京=白石徹】中国政府が「邪教」に指定するキリスト教系の新興宗教「全能神」が急速に信者を増やし、中国当局は対応に苦慮している。「巨大な赤い龍」(共産党のこと)を倒して新国家を樹立すると主張する全能神は、貧富の格差拡大を背景に勢力を伸ばしており、当局が対応を誤れば大きな社会不安を招く恐れもある。 中国政府関係者によると、全能神の信者は現在、百数十万人に上り、「組織の規則は非常に厳しく、内部管理も徹底している」という。信者は貧しい農民や農民工(出稼ぎ労働者)が多く、省レベルの指導者から県レベル、末端組織の指導者まで細分され、安徽省や陝西省など少なくとも全国二十二省・直轄市に広がっている。 全能神は脱退者を厳しく処罰する専門組織をもち、入会すると抜け出すのは難しい。中国当局が「一時は二百万人を超えていた」とする邪教指定の気功集団「法輪功」よりも強い組織力があり、映像や書籍を利用した宣伝も活発だ
藤沢市の新江ノ島水族館は、二〇二〇年東京五輪の開催決定を祝い、十一日から五輪のマークに似た模様のミズクラゲを集めて展示している。十七日まで。 水族館によると、ミズクラゲの生殖腺(オスは精巣、メスは卵巣)は通常四つで、四つ葉のクローバーのような形に見えるが、個体によって三つだったり、四つよりも多かったりすることがある。今回はその中から生殖腺が五つあり、さながら五輪模様のミズクラゲを五匹選んだ。
原子力関連の研究に取り組む東京大や東北大、名古屋大など八国立大が、電力会社や原子炉メーカー、核燃料加工会社など電力・原子力業界から二〇一一年度までの五年間に計約十七億四千四百万円の寄付を受け取っていたことが三日、共同通信による各大学への情報公開請求で分かった。 大学側が受け取った寄付金はほとんどが提供先を指定されており、原子力工学などの研究者に渡った。原発の新たな安全基準を検討する原子力規制委員会の会合に参加する研究者も含まれていた。原子力規制行政に詳しい専門家からは「国の安全規制に影響する危険性があり、徹底的な検証が必要だ」との声が上がっている。 情報公開請求の対象は北海道大、東北大、東京大、東京工業大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大。過去に旧原子力安全・保安院の専門家会議などに参加した研究者が所属する研究科や研究所を中心に、電力会社や関連する企業などからの寄付の状況を調べた。
東日本大震災という呼び方を変えてほしい。岩手県陸前高田市で被災した村上仁子さん(63)が、そう訴えている。
危機的な状況が続く福島第一原発。その復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務となっている。東京電力の要請を受けた協力会社は、各地にいる作業員たちを呼び寄せようと躍起になっている。中には法外な高給を提示された作業員もいる。 「日当四十万円出すから来ないか」。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(27)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った。 現場は福島第一原発。高給である以上、それだけ高い危険が待ち構えていることはすぐに分かった。電線の敷設作業をしている友人からは「おれ、もう被ばくしているかも」と聞かされた。 長男はまだ三つと幼く、妻(26)には新しい命が宿った。ためらいなく断った。藤田さんは、「五十代以上の人は高給につられて原発に戻っているらしい。でも、おれはまだ若いし、放射能は怖い。もう原発の仕事は
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く