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ブックマーク / www.jst.go.jp (21)

  • 共同発表:生きた状態での生物の高解像度電子顕微鏡観察に成功—高真空中でも気体と液体の放出を防ぐ「ナノスーツ」を発明—

    ポイント 生物は多様な環境に対応するために細胞外物質(機能性膜)で覆われている。 細胞外物質やそれを模倣した薄い液膜に電子線などを照射することで、高真空中でも蒸発を防ぐ、より強力な「ナノ重合膜(ナノスーツ)」を発明。 生きた状態のままで、電子顕微鏡による微細構造観察が実現可能になった。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、浜松医科大学の針山 孝彦 教授は、東北大学 原子分子材料科学高等研究機構の下村 政嗣 教授らと共同で、高真空下でも生命を保護できる生体適合性プラズマ重合注1)膜を発明し、生きたままの状態で生物の高解像度な電子顕微鏡観察に成功しました。 生物の体表は、多様な環境に対応するために細胞外物質(ECS)注2)で覆われています。しかし、電子顕微鏡観察で行われる高真空下のような極限状態では、細胞外物質は内部の物質の放出を抑制することができず、体積が収縮し表面微細構造は大きく変形し

    adramine
    adramine 2013/04/16
    フムン。
  • 共同発表:飲食物由来の放射性ヨウ素およびセシウムによる東京都民への曝露量と発がんリスクの推定

    東京大学 生産技術研究所の沖 大幹 教授と東京大学 総括プロジェクト機構 「水の知」(サントリー)総括寄付講座の村上 道夫 特任講師の研究チームは、 地域別・日別、飲物グループ別の放射性物質濃度、各地域から東京への飲物の入荷量、各飲物の平均摂取量から、都民への飲物由来の放射性ヨウ素および放射性セシウムの曝露量を算出した。東日大震災に伴い、福島原子力発電所から放射性物質が放出され、飲物由来の放射性物質の曝露に伴う健康影響が懸念されている。研究により、東京都民への放射性物質の曝露量を飲物の種類別に経時的に定量化することができた。その上で、出荷制限および東京都による乳児へのボトル飲料水配布といった対策による曝露量の削減効果を推定した。さらに、飲物由来の放射性物質の摂取に伴う発がんリスク注1)の推定を行い、その他の環境汚染物質、自然由来の放射性物質の曝露に伴うリスクや事故や病気に

    adramine
    adramine 2012/03/12
    東大とJSTの発表。
  • 磁石の中で微弱電流と微弱磁界の作用は本質的に異なることを発見(大容量・低電力消費の磁気記憶素子開発に光)

    平成19年9月21日 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(広報・ポータル部広報課) 国立大学法人 東北大学 電話(022)217-5422(電気通信研究所総務課研究協力係) JST(理事長 沖村憲樹)と東北大学(総長 井上明久)は、強磁性半導体注1)(Ga,Mn)As[ヒ化ガリウムマンガン]を用いて、磁壁注2)が非常にゆっくり移動する現象であるクリープ運動注3)の様子を詳しく調べました。その結果、磁石に電流を流した時と磁界を加えた時とでは、磁壁のクリープ運動が質的に異なっていることを発見しました。 磁石に外から磁界を加えると、磁石の中にある磁壁を移動させることができます。このことを利用したメモリーなどの種々のデバイスの考案が従来から検討されてきました。近年、磁界の他に電流を流すことによっても磁壁を動かせることが実験的に示されました。 研究チームはこれまでに、強磁

    adramine
    adramine 2007/09/21
  • スペイン風邪をサルで再現させて、謎だったウイルスの病原性を解析

    平成19年1月18日 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(広報・ポータル部広報室) 東京大学医科学研究所 JST(理事長 沖村 憲樹)と東京大学医科学研究所(所長 山 雅)は、1918年に大流行したスペイン風邪の原因となったインフルエンザウイルスが、感染した動物に対して異常なまでの自然免疫反応を引き起こし、それが強い病原性を決定する因子のひとつとなっている可能性があることを発見しました。 スペイン風邪は、1918年(大正7年)から翌年にかけて世界的に流行したH1N1型のA型インフルエンザウイルス(注1)感染症です。20世紀に人類が経験した新型インフルエンザウイルスのうち、スペイン風邪では、最大の被害者数、つまり全世界で2000万~4000万人の死者が出たといわれています。ところが、当時、インフルエンザウイルスを分離する技術は確立しておらず、流行当時のウイルスは現存

  • BB84プロトコルを使用した量子暗号システムの安全性を強化 単一光子源量子暗号システムで世界最長の80kmの原理検証実験に成功

    北海道大学(総長:中村 睦男、以下「北大」)ならびに三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏、以下「三菱電機」)は、BB84プロトコル※1を使用した量子暗号システムとして、単一光子源を組み込んだ高精度な量子暗号通信装置を共同開発し、世界最長の80kmの量子暗号原理検証実験に成功しました。 この研究は、北大は科学技術振興機構(理事長:沖村 憲樹、以下「JST」)の戦略的創造研究推進事業(CREST)「量子情報処理システムの実現を目指した新技術の創出」領域の一環として、三菱電機は情報通信研究機構(理事長:長尾 真、以下「NICT」)の委託研究「量子暗号の実用化のための研究開発」の一部として実施しました。 ※1 BB84: C.H.BennettとC. Brassardが1984年に提案した量子暗号プロトコル 開発の背景と概要 「現代暗号」と呼ばれる現在の暗号技術(暗号アルゴリズム)は、解読する

  • 脳が安定して情報処理できる謎を解明(近くの細胞が協調して一緒に活動)

    平成18年10月4日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長:沖村憲樹)は、サルの脳で情報が処理される際には、近接した脳細胞同士のほとんどが、千分の一秒単位の精度で同時に反応して情報を処理していることを証明しました。 脳内で情報を伝達し処理している細胞(ニューロン)一つ一つの活動はきわめて不安定であり、時には細胞そのものが死滅したり壊れることもわかっています。そのようなもろく不安定な活動で、なぜ脳が優れた情報処理を行えるのか、長年の謎でした。そこで研究チームは、特殊な記録電極(注1)を用いることで、視覚刺激を正しく覚え答えているサルの前頭連合野(注2)から、近接した多数の細胞の活動を同時に記録し、独自に開発した方法でそれらを個々の細胞活動に分離し解析しました

  • 多分野で用いられる高機能性微粒子を提供するベンチャー企業設立(JST大学発ベンチャー創出推進の研究開発成果を事業展開)

    平成18年10月2日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)では、平成15年度より大学等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくために、起業化に向けた研究開発を行う独創的シーズ展開事業 大学発ベンチャー創出推進を実施してきました。 この度、平成15年度より開始した研究開発課題「インテリジェント微粒子材料の創製技術の開発」(開発代表者:大久保 政芳 (国立大学法人神戸大学 教授)、起業家: 村上 功)のメンバーが出資して、ベンチャー企業 株式会社スマート粒子創造工房(代表取締役: 大久保 勝芳、社:兵庫県神戸市、資金200万円)を平成18年7月7日に設立しました。 10億分の1から百万分の1メートル(ナノ-ミクロンサイズ)といった非常に小さな

  • 脳神経機能を制御する新しい蛋白質を発見(新たな神経疾患治療薬の開発に道筋)

    平成18年9月22日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、脳神経機能を制御する新しい蛋白質(リガンドとその受容体注1)を発見しました。 アルツハイマー病を初めとする認知症、精神神経疾患、およびてんかん注2などの脳神経疾患発症の重要な原因は、神経細胞同士が接続する部位である神経シナプス間の情報伝達の破綻だと考えられています。各国の研究者によりシナプス伝達機構の分子メカニズムの解明が試みられていますが、全容が明らかになるには現在至っていません。 研究では、ラットの脳からシナプスに存在する蛋白質複合体を生化学的手法により精製し、分泌蛋白質LGI1(リガンド)が、ADAM22という膜蛋白質を受容体として機能することを世界で初めて発見しました。さらに

  • 神経細胞における異常タンパク質の凝集を阻害する分子を同定

    平成18年9月18日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、通常タンパク質がその機能を正しく発揮するための手助けをしている分子シャペロン注1)CCTが、神経変性疾患の原因タンパク質の神経細胞における凝集を阻害する作用を持つことを発見しました。 神経変性疾患は、プリオン病、アルツハイマー病、パーキンソン病をはじめとして、異常なタンパク質の凝集体が神経細胞に蓄積することによって、神経細胞死を引き起こす疾患です。神経変性疾患のなかでも、ハンチントン舞踏病をはじめとする、ポリグルタミンタンパク質注2)の凝集によって神経細胞死が引き起こされる、いわゆるポリグルタミン病もよく知られています。このような病気の予防および治療という側面からは、原因タンパク質の凝

  • 光アイソレータと光通信用半導体レーザの一体集積化に初めて成功(光通信モジュールの小型化と高機能光集積回路の実現に期待)

    平成18年9月14日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、光通信の安定動作に必須の素子である光アイソレータと光ファイバ通信用半導体レーザを同一半導体チップ上に一体集積化することに、世界で初めて成功しました。 光アイソレータ注1は長距離かつ高速伝送を目的とした半導体レーザ光源の安定動作に必須の素子ですが、従来の光アイソレータは、半導体レーザと材料および構造の相性が悪かったために、レーザとの集積化が最も困難な素子とされてきました。 今回、従来の光アイソレータとは原理・材料が異なり、2004年に同研究グループが世界に先駆けて実証を行った、半導体導波路光アイソレータ注2を用いることによって、光アイソレータと半導体レーザの一体集積化を実現しました。この

    adramine
    adramine 2006/09/14
  • 光通信波長帯で夢の「光アイソレータ(光遮断機能)」を実現(新たなファイバー用増幅器などの応用に期待)

    平成18年9月7日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、レーザー材料などに用いられている発光元素を添加した強誘電体を作製し、発光元素からの発光強度を発光の向きによって変化させることに成功しました。これは、光通信において必須となる光遮断機能(光アイソレーター注1の機能)を有する物質を世界に先駆けて実現したものです。 光アイソレーターは、光情報通信システム中で最も重要な光デバイスの一つですが、従来の光アイソレーターは、多くの光学部品によって構成される必要があるなどの問題がありました。今回の結果は、その解決に繋がりうる画期的な成果と考えられます。 研究では、強誘電体注2に磁性を併せ持つ特殊な物質では、発光の進行方向によって発光強度が異なることに着

  • 青色発光ダイオードは何故、多量の欠陥があるのによく光るのかフェムト秒レーザーと電子の反物質を使いミステリーを解明

    青色発光ダイオードは何故、多量の欠陥があるのによく光るのか フェムト秒レーザーと電子の反物質を使いミステリーを解明 国立大学法人筑波大学(学長:岩崎洋一、以下「筑波大学」という)数理物質科学研究科 秩父重英助教授、上殿明良助教授とJST(理事長 沖村憲樹)の研究グループは共同で、窒化インジウムガリウム(InGaN)を用いた青色・緑色発光ダイオードが、多量の構造的欠陥を含むにも拘らず高輝度な光を発する理由を明らかにしました。 現在、青色発光ダイオード(LED)やDVDレーザーなどに用いられているInGaNには、結晶を成長させるのに適した「基板」が存在しないことから、ガリウム砒素(GaAs)など従来のLED材料の100万倍もの構造欠陥(結晶としての不完全性や欠損)が存在します。このため、常識的には光を発することはほぼ不可能な材料といえます。それにも拘らず高輝度な光を発するため、表示素子や照明、

  • 自己組織化でナノサイズの「生卵分子」を開発

    平成18年9月1日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長:沖村憲樹)は、直径5ナノメートル注1の球状殻構造(カプセル)を持った有機金属化合物の内部に、フッ素性液滴を閉じ込める手法を開発しました。世界最小の「生卵状の分子」であるとともに、カプセルの内部に含まれるフッ素性液滴は、フッ素原子の数も厳密に制御され、サイズや形状にばらつきが全くない精密さを有しています。 フッ素性溶媒は、水とも混ざり合わず、また一般的な有機溶媒とも混ざり合わない独自の性質を持っており、この性質を活かして、反応や分離・精製、触媒の固定化など様々な用途が開発されてきましたが、溶媒である以上、溶かす物質に対して大量に使わなければならない宿命がありました。このフッ素性溶媒をナノサイズのカプセル

    adramine
    adramine 2006/09/01
  • 大面積露光が可能な小型レーザー直接描画装置の開発に成功

    平成18年8月29日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話03(5214)8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、独創的シーズ展開事業委託開発の開発課題「マルチポリゴン方式レーザー直接描画システム」の開発結果を、このほど成功と認定しました。 開発課題は、新潟大学工学部教授の新田勇の研究成果を基に、平成15年3月26日から平成18年3月31日にかけて株式会社オプセル(代表取締役小俣公夫、社:埼玉県さいたま市緑区太田窪1-1-21、資金15百万円、電話:048-260-3308)に委託して、企業化開発(開発費約99百万円)を進めていたものです。 開発は、プリント基板や液晶パネルなどの製造において、複数のレーザー光源内蔵型ポリゴン走査ユニットを用いて、短時間で高精細・大面積のパターン描画を実施でき

  • 各種基板上に高品質なカーボンナノチューブを合成可能な技術の開発に成功

    平成18年8月25日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話03(5214)8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、独創的シーズ展開事業 委託開発の開発課題「カーボンナノチューブ液相合成装置」の開発結果を、このほど成功と認定しました。 開発課題は、物質・材料研究機構主席研究員 安藤寿浩らの研究成果を基に、平成15年3月から平成18年3月にかけて株式会社マイクロフェーズ(代表取締役社長 太田慶新、茨城県つくば市鬼ヶ窪1147-9、資金1000万円、電話:029-848-3322)に委託して、企業化開発(開発費約170百万円)を進めていたものです。 技術は物質・材料研究機構 ナノ物質ラボ独立研究チーム安藤寿浩らの研究成果*で、シリコン等の基板をエタノールなどのアルコール系有機溶液の中で加熱すること

  • JSTプレリリース - 皮膚細胞から万能幹細胞の誘導に成功

    平成18年8月11日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、卵子や受精卵を用いることなく、マウス皮膚細胞から胚性幹(ES)細胞に類似した万能幹細胞(多能性幹細胞)を誘導することに成功しました。 研究チームは、ES細胞に含まれる4つの因子を組み合わせてマウスの成体や胎児に由来する線維芽細胞に導入することにより、ES細胞と同様に高い増殖能と様々な細胞へと分化できる万能性(分化多能性)をもつ万能幹細胞を樹立することに成功しました。同チームはこの細胞を誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell, iPS 細胞)と命名しました。 ヒトES細胞は再生医学における資源として期待されていますが、倫理的観点から慎重な運用が求め

    adramine
    adramine 2006/08/11
    本当ならこれはすごい
  • 脳内にあった「腹時計」

    平成18年8月1日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)の研究チームは、動物を1日のうち一定の時刻でのみ摂が可能な環境(時間制限給餌)におくと、これまで特定されていなかった脳内の部位で時計遺伝子が新たに概日周期注1を刻み始め、生存に必須な行動を餌の得られる時刻に合わせるように制御すること(餌同期性)を明らかにしました。 全ての哺乳動物は、様々な行動パターンを24時間周期で制御する体内時計(サーカディアン・ペースメーカー)注2を持っています。例えばマウスなど夜行性の動物の場合、いつでも餌がある状態では、視神経に直結した脳内の分子時計(「光同期性クロック」)によって、夜は行動・摂し、昼は眠るように支配されています。しかし、餌が昼間の一定の時

  • 地震時の建物の揺れを大幅に低減する免制震装置の開発に成功

    平成18年7月26日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話03(5214)8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、独創的シーズ展開事業 委託開発の開発課題「振動遮断接続機構を用いた免制震装置」の開発結果を、このほど成功と認定しました。 開発課題は、早稲田大学名誉教授 奥村敦史の研究成果を基に、平成14年12月から平成17年12月にかけて三和テッキ株式会社(代表取締役社長 小野和男、社 東京都品川区南品川6丁目5番19号、資金 4億2300万円、電話:03-3474-4111)に委託して、企業化開発(開発費約51百万円)を進めていたものです。 1995年の阪神淡路大震災を契機に建築物の耐震性の要求が高まり、現在までに多くの免震建物、制振建物が建築されています。また最近では、今後起こりうる大地震に

  • 固体中の電子の結晶化によって起こる特異な伝導現象を発見(ミクロな世界の電子相関を検出)

    平成18年7月14日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室) URL https://www.jst.go.jp JST(理事長 沖村憲樹)は、電子が一軸方向だけに動ける"量子細線"注1を平行に並べた構造を用い、電子のウィグナー結晶化(強いクーロン相互作用注2で結ばれた結晶格子状態)を裏付ける特異な伝導現象を発見しました。 クーロン相互作用が非常に強い場合、電子が結晶(ウィグナー結晶)を組むことは以前から予測されていましたが、固体中でこれを検証することは最も困難な実験のひとつとされてきました。研究では、平行に並べた2の量子細線の間における電気的振る舞いが、電子が自由に動ける場合と、ウィグナー結晶を形成した場合に異なる事を利用して、結晶形成の有無を検出することに成功しました。さらに、絶対温度100mK(0.1K)以下の低温中

    adramine
    adramine 2006/07/14
  • 「カーボンナノチューブ人工原子」で初のテラヘルツ光子を検出-「テラヘルツ波」の単一光子検出器へ道-

    研究成果のポイント ○カーボンナノチューブでは世界初:テラヘルツ波を光子として検出 ○テラヘルツ周波数帯の全く新しい超高感度検出器出現に期待 ○カーボンナノチューブの新機能量子ナノデバイスに手がかり 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、独立行政法人科学技術振興機構(JST、沖村憲樹理事長)と共同で、直径数ナノメートル程度のカーボンナノチューブ※1に電子を閉じ込めた「カーボンナノチューブ人工原子」を用い、テラヘルツ波※2を光子として検出することに成功しました。カーボンナノチューブを用いてテラヘルツ波を光子として検出したのは世界で初めてです。成果は、理研中央研究所(茅幸二所長)の石橋極微デバイス研究室 石橋幸治主任研究員らのグループによる成果で、JST戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CRESTタイプ)の研究テーマ「カーボンナノ材料を用いた量子ナノデバイスプロセスの開発」の一環

    adramine
    adramine 2006/07/06