アクション映画などでよく見かける銃の発砲シーン。相手の身体を撃ち抜く様子からその威力のすさまじさがうかがえますが、とあるノルウェー人物理学者が「水中で発砲された弾丸は抵抗でほとんど進まない」という仮説の実証実験を行いました。無茶しやがって……。 動画が取得できませんでした Skutt under vann プールで実験 一か八かの大勝負(?)に海パン一丁で挑んだのはアンドレアス・ワールさん。プール内に自らに向かって発射できるよう仕掛けを施したアサルトライフルを設置し、その3メートル前に立ちます。防弾チョッキなどは着ません。究極の丸腰です。 めっちゃこわい 緊張の面持ちでカウントダウンを開始し、いちにのさん! で紐をひっぱると銃口からドーンと真っ直ぐに銃弾が飛び出しました。水の抵抗を受けつつブワワワッと泡を発する弾丸。それでも逃げないアンドレアスさん、強い。これが科学者の精神力なのか! 発射
イモなどの炭水化物を高温で調理すると発生する化学物質「アクリルアミド」について、国の食品安全委員会の作業部会は「できるだけ摂取量を減らす必要がある」とする報告書の案をまとめました。 国の食品安全委員会の作業部会では日本人の食生活におけるアクリルアミドのリスクを5年にわたって検討してきましたが、1日、報告書の案をまとめました。 それによりますと、日本人の1日当たりの平均の摂取量は、体重1キログラム当たりおよそ0.2マイクログラムで、これは動物実験で発がん性が確認されている量と比べておよそ1000分の1だったということです。 ただ、人の健康への影響はまだ分かっていないことも多く、リスクがないと判断できるデータはないなどとして、報告書案では「できるだけ摂取量を減らす必要がある」としました。 食品安全委員会によりますと、日本人では油で揚げたジャガイモや炒めたもやしなど野菜からの摂取が多かったという
クウェートの首都クウェート市の水族館で飼育される魚(2013年11月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/YASSER AL-ZAYYAT 【1月22日 AFP】海水中の二酸化炭素(CO2)濃度が上昇することで、2050年までに、魚が「炭酸酩酊(めいてい)」に陥り、海で迷子になる可能性があるとの研究結果が20日、発表された。 人間による石炭、石油、天然ガスなどの燃焼で排出されるCO2の約3分の1は、海に吸収される。これによって海水の化学組成が時間とともに変化し、酸性度が高くなる。 豪ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)の研究チームは今回の研究で、CO2濃度の上昇によって2050年までに、高炭酸ガス血症として知られる現象が魚に発生する可能性があるとの推算結果を示した。この2050年は、起こり得ると従来考えられてきた時期よりはるかに早い。 研
前回、前々回のエントリーは何のためにアップしたかというと、発端はいつも読ませてもらっている id:kazuhotel さんの、このエントリーへの突っ込みでした。 kazuhotel.hatenablog.com 重箱の隅つつきとか揚げ足取りとかが大好きな性格の悪い奴なので、さっそく次のようなあらずもがなのブックマークコメントを投入させてもらいました。 送電線の張り方? - デザインのはてな 高圧送電線は6本とか必ず3の倍数なんだぞー…と、本筋と全然関係ないところに突っ込み。 2015/12/19 10:32 b.hatena.ne.jp しかしブコメを書いた後で、ふと考え込んでしまいました。工業高校、高専、大学などで電気を専攻した人間にとって、高圧送電線の本数が3の倍数になるのは、初年度早々に叩き込まれることなのですが、電気専攻ではない人すなわちほとんど大部分の人に、なぜそうなのかを説明す
太陽を背にした「プラネット・ナイン」の想像図(2016年1月20日提供)。(c)AFP/CALTECH/ROBERT HURT 【1月21日 AFP】(更新)米カリフォルニア工科大学(Caltech)の研究チームは20日、太陽系の最外縁部に存在する未知の巨大惑星を発見した可能性があると発表した。 チームが発表した声明によると、「プラネット・ナイン(Planet Nine)」の通称で呼ばれているこの天体は、地球の約10倍、冥王星の約5000倍の質量を持ち、「太陽系外縁部の異様な、非常に細長い軌道」を巡っている。「この新惑星が太陽の周りの公転軌道を完全に1周するのには1万~2万年かかる」と推定されるという。 研究結果は、米天文学専門誌アストロノミカル・ジャーナル(Astronomical Journal)に掲載された。チームによると、この天体は数理モデルとコンピューターシミュレーションを通じて
自身の体色を変え一瞬にして周囲の環境に溶け込み、捕食者から身を守ることのできる生物「 イカ 」。それだけでも驚異的な能力であるのだが、その他にも身を隠すために非常に重要なトリックを持ってる。 最新の研究よると、 イカは捕食者から発見されないよう体を流れる電流を低減させる事ができる という。 イカを捕食する生物の一種にサメがいる。サメは鼻先にロレンチーニ器官と呼ばれる感覚器官を持っており、これを使って生き物が発する微弱な電流を感知し光の届かない深海や、海底の泥に隠れている獲物も正確に発見し、捉えることができる。 研究者によると、イカ(主にコウイカなど)はこのサメから見つからないようにするため、呼吸を行っている漏斗を触手で覆い、自身の体を一切動かさないことによって体を流れる電流を通常の約89%低減させていることが明らかとなったという。 サウスジョージア大学の海洋生物学者で今回の研究を主導し
米国農務省の推奨事項に従った場合、野菜、乳製品や魚介類を食べることは「環境にとって」は有害であるらしい。カーネギーメロン大学の新しい研究によれば、これらの食品はカロリー当たりの育成コストが悪く、消費が増えれば温室効果ガス排出量が多くなるのだという(カーネギーメロン大学、ScienceDaily、Slashdot)。 米国の食料消費パターンに関連するエネルギー使用量や、ブルーウォーター・フットプリント(製品の生産に使われた水の量から環境負荷を測る指標らしい)と温室効果ガス排出量の変化を測定した結果明らかになったそうだ。それによると、レタス中心の食事はベーコン中心の食事よりも3倍も多く温室効果ガスを排出するとしている。 Paul Fischbeck教授は「一般的な野菜の多くは、多くの人が考えるよりも1カロリーをもたらすのに必要なリソースが高い。とくにナス、セロリ、およびキュウリは、豚肉や鶏肉と
12月12日、私は東京で、研究倫理に関するシンポジウムを傍聴していました。 少し疲れてスマートフォンを覗いてみると、ある情報がソーシャルメディア上で飛び交っていることに気づきました。 「STAP細胞はやっぱりあったのか!?」 「小保方さんは正しかったことを海外の研究者が証明し、論文が『ネイチャー』に掲載された!」 結論から述べると、ここで飛び交った情報にあるような理解は誤りです。 「損傷」という刺激で「多能性様細胞」ができた、が…… 根拠とされている論文は「損傷によって誘導された筋肉由来幹細胞様細胞群の特性評価」という題名で、米テキサス医科大学の研究者らがまとめ、『ネイチャー』と同じ出版社が発行する『サイエンティフィック・リポーツ』という電子ジャーナルに掲載されたものです。 題名からわかる通り、この論文は、マウスから採取した筋肉の細胞を「損傷」させて刺激したところ、多能性幹細胞、
日経ビジネス掲載の松浦晋也氏による記事によると、相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙科学研究所の管制室から学生が消えつつあるという。 宇宙科学研究所はそもそもは東京大学を出自とする組織で、その後JAXAと統合してJAXA・宇宙科学研究所となった。そのため、当初から修士・博士課程の学生を受け入れる研究機関としての機能を持っていたという。しかし、セキュリティ向上を理由として昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」以降は相模原での衛星運用に学生が参加できなくなったそうだ。 今までは修士・博士課程の学生が衛星の開発や運用を体験でき、その結果過去30年以上にわたって宇宙研はこれらを体験した人材を輩出していたが、今後は学生からこの機会が奪われることになる。
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研究の概要 国立天文台水沢VLBI観測所の秋山和徳博士(日本学術振興会海外特別研究員、米国マサチューセッツ工科大学ヘイスタック天文台所属)と本間希樹教授を含む国際研究チームは、米国カリフォルニア州、アリゾナ州、ハワイ州にある電波望遠鏡を結合させて、天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールいて座Aスター(Sgr A*)の極近傍領域に付随する磁場の証拠を初めて観測的に捉えました。観測からブラックホール半径の6倍程度の領域において、絡まったスパゲッティ状の複雑な磁場構造が示唆され、また、それが時間変動していることも初めてとらえられました。今回の発見は、超巨大ブラックホールの周囲で起こる質量降着やジェット生成等の活動現象の駆動原因とされる磁場の理解にとって非常に大きな成果であり、今後ブラックホールそのものを直接撮像するEvent Horizon Telescope計画にとっても重要な一歩となりまし
(CNN) 米ノースカロライナ州立大学の研究チームはこのほど、ダイヤモンドより明るく輝き、しかも硬度が高い新物質を開発したと発表した。 応用物理学専門誌「ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス」の最新号に発表された論文によると、新たな物質の名前は「Qカーボン」。炭素原子に瞬間的にレーザーを当てて超高温まで熱し、その後急速に冷やすという方法で作ることができる。 レーザーを照射する時間は200ナノセカンド。1ナノセカンドは1秒の10億分の1を示す単位だ。熱した炭素の温度は約3700度と、地球内部で天然ダイヤモンドが生成された時の高温状態をはるかに上回る。 チームによると、こうして作られた物質はダイヤモンドと同じく炭素原子で構成される固体だが、これまで地球上に存在したことはないとみられる。論文の執筆を率いたノースカロライナ州立大学のジェイ・ナラヤン氏は「自然界に存在するとすれば、どこかの惑星の
クマムシは驚くべき能力の持ち主だ。渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT PICKETT, VISUALS UNLIMITED/CORBIS) 水生の無脊椎動物であるクマムシは地球上で最もたくましい動物と考えられている。緩歩(かんぽ)動物と総称されるこの小さな生物は、凍えるような寒さや長期の渇水、大量の放射線に耐えられるだけではない。知られている限り、真空でも生き延びられる唯一の動物だ。(参考記事:「宇宙生物学とクマムシと私」) この目に見えないほど小さな怪物の体は何でできているのだろう? クマムシは存在自体が驚きだが、この疑問の答えも衝撃的だ。 さまざまな生物のDNAをミックス 11月23日付の科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、クマムシには全体の17.5%にも相当する大量の外来DNAが含まれているという。
電車の中吊り、雑誌や新聞の紙面、テレビCM、Web、一日の生活でサプリメントの広告を目にしないことのほうが難しい。それもそのはず、市場規模は世界で1000億ドル(国内の2014年度コンビニ市場が約10兆円)を越え、2020年には2000億ドルに近づくと予測されている。れっきとした成長産業だ。 いったいサプリ産業はどのような手立てをつかって、現在の地位を築いていったのだろうか。本書の舞台であるアメリカでの政府、メディア、医薬品業界を巻き込んだ紆余曲折の物語は、1800年代にさかのぼる。 当時、薬の行商人は薬を欲しがる人たちには、何を言っても構わなかった。お客が信じたいと思っている限り販売に規制がない無法地帯だった。しかし、その状況を憂いていた一人のジャーナリストが薬のサンプルを化学者に送り、成分分析を依頼した。その結果はあまりにも杜撰なもので、誌上で「偉大なるアメリカのぺてん」という連載に仕
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