はてなに名誉毀損やプライバシー侵害の申立てがあった場合にどのように対処するのか。これにはいくつかの変遷がありました。当初社員数が少なかった頃には、メールなどで連絡を受け、社員全員のミーティングで「この情報は消すべきか、残すべきか」といった事を議論していました。 こうした重要な問題をないがしろにして前に進めば、いずれ大きな問題となって戻ってくるだろうし、でき得る限りの妥当な判断を繰り返していかなければならないと考えたのです。 こうした議論を繰り返せば次第に前例が溜まり、徐々に自分たちの判断基準をパターン化できて、新規の問題は減少するだろうという目論見もありました。それで判断が偏らないようなるべく多くの人間の意見を聞いて、事例を溜めようとしたわけです。 「いやあ、それは申立者が気にし過ぎじゃないかなあ。ブログ作者は悪くないよね」とか、「これはさすがにひどいね。自分が言われても消して欲しいと思う