神戸連続児童殺傷事件で、小学6年の土師淳(はせじゅん)君=当時(11)=が亡くなってから24日で23年となるのに合わせ、父親の守さん(64)が報道各社の求めに、心境をつづった手記を寄せた。守さんは、加害男性(37)に遺族に対する手紙を書くように求め、犯罪被害者に対する支援の拡充を改めて訴えた。(村上晃宏) 全文は次の通り。 ◇ この5月24日は、淳の23回目の命日にあたります。あの事件が起きてからもう23年も経過したのかという感慨はありますが、私達の子どもへの思いは替わることはありません。 今年も現時点では、加害男性からの手紙は届いていません。以前からお話ししていますが、加害男性に何故私達の次男の命が奪われなければいけなかったのか、と私達は問い続けています。彼には、私達のこの問いに対して答える義務があると思いますが、そのためには、自らが犯した犯罪に対して真摯に向き合う必要があります。私達に