東日本大震災以降、災害に対する社会的関心が大きく高まる中で、今年は伊勢湾台風から60年の節目を迎えます。私たちの住む濃尾平野では、歴史上どのような災害が起きてきたのでしょうか。そして人々はどのように災害と向き合ってきたのでしょうか。 災害は単なる自然現象ではなく、被害を受ける人々がいて初めて災害となります。そのため、災害の発生した地域や時代の特質が被害や復興の様子に大きく影響します。そこで本展では、災害に関わる社会の動き、特に「開発と環境」「被災者支援の担い手」という2つの要素を軸に、濃尾平野を襲った歴史災害に迫ります。