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ブックマーク / fabscene.com (10)

  • 3D-CADはなぜ「誰でも使える」ようになったのか——「無料」と「自由」の狭間の歴史 - FabScene(ファブシーン)

    1990年代はじめ、製造業で設計の仕事をするには、まず数千万円の出費を覚悟しなければならなかった。 機械設計の現場で使われていた3D-CADシステム「CATIA」は、ソフトウェアのライセンスだけで1シート数百万円。それを動かすためのUNIXワークステーションと合わせると、設計環境1式で数千万円になることも珍しくなかった。設計とは、巨大な資を持つ企業だけができることだった。航空機や自動車の設計部門、あるいは防衛産業——そういう場所にしか、3D-CADは存在しなかった。 2026年現在、3D設計作業はゼロ円から始められる選択肢がある。 ブラウザーを開けば、プロが使う水準のCADツールが無償で動く。インストールも、支払いも、審査もいらない。家庭に一台の3Dプリンターがあれば、設計から出力まで個人で完結できる。企業の特権だった行為が、Makerの日常になった。しかし、過去を知る人は、これを手放し

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    advblog 2026/04/24
  • メイカームーブメントは死んだのか——「特別」が「当たり前」になるまでの20年 - FabScene(ファブシーン)

    メイカームーブメントは「終わった」と言われる。2017年のTechShop破産、2019年のMaker Media事業停止。象徴的な組織が次々と消えた。だが実態は逆だ。 かつて「特別な人々の特別な活動」だった個人によるモノづくりは、もはや誰でも手にできるインフラとなった。ムーブメントは死んだのではない。インフラにシフトしているのだ。記事では、2005年の誕生から約20年の歴史をたどりながら、個人のモノづくり環境がどのように変化し、何がどう変わったのかを検証する。 メイカームーブメントとは何か まず前提として、メイカームーブメントとは何かを整理しておきたい。 一言で言えば、「3Dプリンターやレーザーカッターといったデジタル工作機械の民主化、マイコンボードの充実化と低価格化、そしてインターネットの普及によって、個人がモノを作り、設計データを共有し、製品を世に出せるようになった社会的潮流」のこ

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    advblog 2026/03/10
  • 情報の荒波から卒業──ラズパイでつくる、ミニマリスト向け一行ニュース表示デバイス - FabScene(ファブシーン)

    目まぐるしく変化する国際情勢。陰謀論や誹謗中傷がうずまくSNS。情報社会の荒波にもまれていると、気づけばぐったりしてしまいませんか? だからといって、何も知らないままでいるのも、どこか不安が残る。 余計なストレスを抱えずに、最新情報だけを受け取りたい。そんな、わがままな欲望を叶えるために、こんな装置を開発した。 名づけて「一行新聞」。 両手に収まる小さな端末に、ディスプレイがひとつ。電源を入れるとネットに接続し、最新ニュースの「見出しだけ」を取得。カタカナのみで、シンプルに表示する。 わずらわしいコメントも、気を散らす画像もない。時代の流れを最低限だけ追いながら、自分の生活リズムは乱さない。そんな、ミニマル志向の情報端末だ。 Yahoo!ニュースの見出しを拾い、スクロール表示 起動から1分後、あるいはリセットボタンを押すと、新しいニュースを取得し、見出しが更新される。新幹線の電光掲示板を眺

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    advblog 2026/03/02
  • 1人で1万個量産、290円のマイコンボード「UIAPduino」ーー目指す先は100均の棚 - FabScene(ファブシーン)

    UIAPduino」は290円(税込)のArduino互換マイコンボードだ。RISC-Vアーキテクチャを採用したCH32V003を搭載し、USBケーブル1で開発を始められる。 開発、製造委託、全数検査、梱包、出荷まで、すべてを手がけるのは埋田祐希(うめた ゆうき)氏、ただ1人。 自宅の机の上で1万個を検査し、3Dプリンターで作った治具で品質を担保する。「三度の飯より開発が好き」を価格で表現したら、すき家の定と同じ290円になった。 だが埋田氏の目標は、このボードで利益を得ることではない。製造工程のすべてをオープンソース化し、世界中の誰もがクローンできる状態にすること。その先に見据えるのは「100均の棚に並んでいるマイコンボード」だ。 原価を知っているから、買えなくなった 埋田氏の職はEMC(電磁両立性)のエキスパートだ。電子機器が法規制の範囲内で電波を出し、自他ともにデバイス間で悪

    1人で1万個量産、290円のマイコンボード「UIAPduino」ーー目指す先は100均の棚 - FabScene(ファブシーン)
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    advblog 2026/02/26
  • USBケーブル1本でSSH接続可能に——Raspberry Pi OSにUSBガジェットモードが標準搭載 - FabScene(ファブシーン)

    USBケーブル1でSSH接続可能に——Raspberry Pi OSにUSBガジェットモードが標準搭載 2026 1/22 Raspberry Pi OSの新バージョン「Trixie」に、USBガジェットモード機能を提供する「rpi-usb-gadget」パッケージが標準搭載された。2025年10月20日以降のイメージで利用できる。 USBガジェットモードを有効にすると、ラズパイをPCにUSBケーブルで接続するだけでUSB Ethernetデバイスとして認識される。Wi-Fi設定やIPアドレスのスキャンが不要となり、Raspberry Pi Imagerで設定したホスト名を使ってSSH接続が可能になる。スマートフォンのUSBテザリングと同様の仕組みで、ホストPCがインターネット接続共有(ICS)を有効にしていれば、同じUSBケーブル経由でラズパイからインターネットにもアクセスできる。 設

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    advblog 2026/01/25
  • 数千万円だった3Dプリンターは、なぜ「誰でも買える道具」になったのか──民主化40年の歴史 - FabScene(ファブシーン)

    2026年現在、3万円台の3Dプリンターでも最大造形速度500mm/sを公称する製品が登場している。わずか10年前、同等の性能を持つ産業用機器には100万円以上の投資が必要だった。 1980年代には数千万円した3Dプリンターが、なぜここまで身近な存在になったのか。背景にはFFF(熱溶解積層法)の基特許失効、RepRapプロジェクトに端を発するオープンソースムーブメント、そして中国・深圳の製造エコシステムという3つの要因がある。 1980年の日での発明から現在まで、3Dプリンターの「民主化」がいかにして進んだのかーーその歴史を紐解いてみよう。 始まりは日──日人研究者による光造形法の発案(1980年) 3Dプリンター歴史は愛知県から始まった。1950年7月22日生まれの小玉秀男は、名古屋市工業研究所の研究員として、紫外線硬化性樹脂を使った立体造形の研究に取り組んでいた。 1980年

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    advblog 2026/01/22
  • スイッチサイエンス年間売上ベスト100を読み解く――M5、ラズパイ、Arduino、AIの2025年 - FabScene(ファブシーン)

    スイッチサイエンスの牧井佑樹氏(左)と安井良允氏(右)、写真提供:スイッチサイエンス 電子部品の老舗ECサイト「スイッチサイエンス」の年間売上ランキングを見れば、日電子工作シーンがどこに向かっているかが見えてくる。2024年11月から2025年10月までの売上ベスト100には、7年目を迎えてなお1位に君臨するM5Stack Basic、2年かけて世代交代を果たしたArduino、シリコンから自社開発するRaspberry Piの戦略、そして用途の細分化で広がるAI関連製品の選択肢。そういった時代の変化が映し出されていた。 同社で仕入れやイベント出展を担当する安井良允氏と、ネットショップ店長の牧井佑樹氏に、ランキングの裏側にある各ブランドへの思い入れと、中の人だからこそ語れる市場の肌感覚を聞いた。 出荷数×価格で見えてくる市場の実像 スイッチサイエンスの年間売上ベスト100。クリックする

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    advblog 2025/12/11
  • 趣味の工作キットが全国に流通ーー秋葉原発「同人ハードウェア」がビジネスになるまで - FabScene(ファブシーン)

    秋葉原の電子工作文化を支えてきた「同人ハードウェア」。 個人が趣味で製作したハードウェア製品を指すこの言葉は、2010年代初頭に三月兎という店舗から生まれた(※諸説あり)。個人発のユニークな製品を製造・販売するビット・トレード・ワンの阿部行成氏と、同人ハードウェアを扱う「家電のケンちゃん」店長の原田氏は、黎明期から同人ハードウェアの流通を支えてきたキーパーソンだ。 個人制作者と市場を繋ぐ仕組みがどう確立され、どのような課題を乗り越えてきたのか。 一通のプレスリリースから始まった15年 ビット・トレード・ワン 代表取締役 阿部行成氏(左)と、家電のケンちゃん 店長 原田氏 ――お2人の関係について、最初に伺いたいのですが。 原田 最初に会ったのは15年ぐらい前(2010年頃)ですね。そのとき阿部さんがビット・トレード・ワンを創業したばかりの頃で、私は三月兎という雑貨店(※編集部注:かつて秋葉

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    advblog 2025/11/25
  • ラズパイで家を暖める、英国で低所得世帯向け暖房システムの実証開始 - FabScene(ファブシーン)

    画像出典元:thermifyプレスリリース 英国最大の配電網事業者UK Power Networksは2025年10月、分散型データセンターを活用した家庭用暖房システム「SHIELD」(Smart Heat and Intelligent Energy in Low-income Districts)のベータフェーズ開始を発表した。最大300世帯を対象に、クラウドコンピューティングの廃熱を暖房・給湯に利用するシステムの実証を行う。 SHIELDプロジェクトの中核となるのは、Thermifyが開発した「HeatHub」だ。HeatHubは家庭に設置する分散型データセンターで、企業のクラウドコンピューティングタスクを処理する。ウェールズ政府の発表によれば、HeatHubには450個のRaspberry Piプロセッサーが搭載されている。これらのプロセッサーがデータ処理を行う際に発生する熱を回収

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    advblog 2025/11/20
  • 自作キーボードの聖地「遊舎工房」買収の経緯を訊くーー急成長ゆえの課題と、これからの可能性 - FabScene(ファブシーン)

    キーボードのDIYやカスタマイズを楽しむ「自作キーボード」。市場はここ数年で拡大し、即売会では2000枚の入場チケットが完売になるなど、熱狂的なムーブメントとなりつつある。 その自作キーボード界隈で「聖地」と呼ばれる企業が遊舎工房だ。2018年の法人設立以来、自作キーボードのキットやパーツの販売を中心に事業を展開。秋葉原の店舗とECサイト中心に成長を続けてきた。順風満帆に見える同社だったが、2025年3月に嘉穂無線ホールディングス(以下、嘉穂無線HD)とのM&A(企業同士の合併・買収)を発表した。 嘉穂無線HDは、福岡を中心にホームセンター「グッデイ」を運営するほか、電子工作キット「エレキット」で知られるイーケイジャパン、電子部品専門店のカホパーツセンターなどを傘下に持つ企業グループだ。 両社の買収の背景には、急成長が招いた経営者としての深い悩みがあった。遊舎工房の元代表取締役で現在は顧問

    自作キーボードの聖地「遊舎工房」買収の経緯を訊くーー急成長ゆえの課題と、これからの可能性 - FabScene(ファブシーン)
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    advblog 2025/07/10
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