写真はイメージです。 『映画秘宝』(洋泉社→双葉社)はヤンチャな雑誌という事で売り出したはず。『キネマ旬報』などの老舗映画誌が評価する映画ではなく「俺たちが面白いと思った映画はこれだ」というコンセプトで発刊したのが『映画秘宝』だと捉えています。宝島社発行の『このミステリーがすごい』も同様。既存の受賞作品に対して、「こっちで独自で面白いミステリーを選んでしまおう」というテイストが『このミステリーがすごい』が出た当時の、僕の印象です。権威に逆らう。これが『映画秘宝』や『このミステリー』の原点だったと思います。 が、時を経るごとに逆に、これらは「権威」になっていった。これは致し方ないものです。気づいたら「このミス大賞」という当初は「賞」など関係ないところにあったはずの雑誌なのに、ミステリー界ではかなりの権威を持つようになりました。 『このミステリーがすごい』が権威になっていったと同じように、『映
![『映画秘宝』はなぜ失敗したのか 権威化した人々がやるべき事|久田将義 | TABLO](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/84fd7dd654da05016ccd15997dcaaca6eda55c53/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftablo.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F03%2Fhiho-225x300.jpg)