イタリア ローマの観光名所「トレビの泉」に投げ込まれたコインは、これまで慈善団体に寄付されてきましたが、財政難に苦しむローマ市が文化財の補修にまわすことを決め現地で論議を呼んでいます。 ローマ市は、これまで回収したお金は慈善団体に寄付し、ホームレスや貧困家庭の支援に使ってきました。 しかし市の財政が悪化していることから、現在のローマ市長が寄付をやめて市の財源とする方針を示し、地元メディアによりますと、先月市議会も承認しました。 ローマ市では、財政難で道路にあいた穴などを補修できずにけがをする人が出ています。文化財の補修もままならず、「トレビの泉」も4年前に有名ブランドが資金を寄付して補修工事が行われました。 ローマ市ではことし4月から泉から回収したお金を文化財の補修などに充てることにしていますが、長年にわたり寄付を受けていた慈善団体は「最も貧しい者への助けを奪うことになる」と反発し、地元で