医療機器分野への新規参入を目指すエレクトロニクス/ものづくり企業が増えている。実際、医療機器は多様な技術の集合体であり、医療機器の進化にはさまざまな技術の後押しが求められている。表1は、現行の医療機器にはどのような技術が使われているのかを示したものである。センサや半導体、信号処理、通信など、実に幅広い技術で構成されていることが分かる。政府も医療機器分野に国内のものづくり技術を活かしていくことを今後の重要戦略に掲げている。 そこで本稿では、医療機器産業の現状について、日本の画像医療システム産業176社の業界団体である日本画像医療システム工業会(JIRA)に整理してもらった。(小谷 卓也=日経デジタルヘルス)