事業用太陽光発電所に対し太陽光パネル1m2当たり50円を課税する「太陽光パネル税」の導入に現実味が出てきた。屋根上を除いた連系出力10kW以上の野立て太陽光に課税するもので、岡山県美作市が法定外目的税として新設を目指し、今年3月に条例案を議会に提出した。今回は継続審査となったものの、早ければ12月の定例議会で可決される可能性もある。同法案は、一度は議会で否決されて廃案になったものの、市は改選後の議会に一部修正したうえで再提出した。こうした経緯に詳しい乾由布子弁護士(オリック東京法律事務所・エネルギーアンドインフラストラクチャーグループ)に聞いた。 実質的に「二重課税」? ーー美作市の目指す太陽光パネル税を巡っては、固定資産税との二重課税になるのではないか、との指摘が根強くあります。二重課税となった場合は、議会で可決されても、総務大臣が同意しない可能性もあるのでしょうか。 乾 二重課税ではな