居酒屋で一杯やりながら一服──。こんな愛煙家にとっての至福のひとときに待ったをかける動きが起きている。まだ法的に全面禁煙を強制されたわけではないが、飲食店の売り上げに多大な影響を与えかねないだけに、無視できない潮流だ。はたしてすべての飲食店でたばこを吸えなくなってしまうのか。日本たばこ産業(JT)の小泉光臣副社長に、今後の行方を聞いた。 (聞き手は本誌元編集長、高柳正盛) 小泉光臣(こいずみ・みつおみ)氏 日本たばこ産業副社長 たばこ事業本部長1957年神奈川県生まれ。81年東京大学経済学部卒業後、日本専売公社入社。2001年本社経営企画部長。その後、執行役員たばこ事業本部事業企画室長、常務執行役員たばこ事業本部事業企画室長などを経て、2007年7月取締役常務執行役員たばこ事業本部マーケティング&セールス責任者に。2009年6月より現職 2月25日、飲食店の売り上げに多大な影響を及ぼしそう