鳥居清長画「大川端夕涼み図」切手とは? 文化人切手シリーズ第11集として発行された鳥居清長画「大川端夕涼み図」切手ですが、文化人切手シリーズの中でその作品のみが出されている珍しい切手ですね。 この鳥居清永(とりいきよなが)は江戸時代の浮世絵師で役者絵の名門した鳥居派の四代目当主であり、鳥居派の代表的な浮世絵師として知られています。 清永は鳥居派の当主として、役者絵と美人画の双方で時代をリードしており、天明期に入ると八頭身の健康的な美人画を描いて一世を風靡するようになりました。 通常、浮世絵の美人画では「見返り美人」に代表されるような単体での美人画が多かったのですが、長身の美人の群像を巧妙に配置して、絵の中の美人がまるでそこにいるかのような躍動感が人気となったようですね。 そうした背景もあり、明治時代の御雇い外国人のフェノロサはこの鳥居清長を浮世絵師の最高峰として評価していたと言われています