東京都所管の社団法人東京都薬剤師会の政治団体「東京都薬剤師連盟」(都薬連)が、一部の会員を、本人に事前確認せずに自民党に入党させていたことが分かった。保坂三蔵・元経済産業副大臣(71)=今年7月の参院選で落選=側からの要請で会員の名簿を提供し、党費も肩代わりしていた。こうした「幽霊党員」は最大で80人近くになるという。 複数の自民党や都薬連の関係者によると、保坂氏が2009年の衆院選比例東京ブロックの単独候補として立候補を目指していた08年、支援する業界団体の幹部らが「自民党都三友会支部」を設立。09年にかけて、保坂氏の地元である東京都台東区を中心に党員を募ったという。 都薬連は同じ時期に三友会支部から要請を受け、一部の会員の名簿を同支部に提供。同支部が名簿をもとに自民党員として登録手続きをした。都薬連は「薬業の発展に理解が深い議員」として保坂氏を支援していたという。 ところが一部の