中野寛成国家公安委員長は25日の閣議後の記者会見で、宮城県が性犯罪の前歴者に全地球測位システム(GPS)の携帯を義務づける条例を検討していることについて、「広く検討してみる必要がある。警察庁とも十分相談したい」と述べた。 中野氏は「経緯はよく分からない」としたうえで、GPS携帯には再犯防止の観点があることや、性犯罪は再犯率が高いとされる点を挙げ、「一つの創意工夫として提案されているのだと思う」と話した。 江田五月法相も同日の記者会見で、同県の条例の検討について「まだ何の説明も報告も聞いていない」としながらも、性犯罪者を含めた罪を犯した人の処遇について「世界中でいろんなやり方をやっている。いま情報を広く集めているところで、宮城県の取り組みもぜひ聞いてみたいと思う」と述べた。