クリックして拡大する衆院本会議で菅内閣に対する不信任決議案の採決が行われ、記名投票をする議員=2日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影) 可決確実と思われた内閣不信任決議案が一転して不発に終わったことで自民党は茫然(ぼうぜん)自失に陥った。2日朝に「採決を待たずに菅直人首相が辞任する」との情報が駆けめぐり、はしゃいだだけに気恥ずかしささえ漂う。「首相延命の茶番にしてはいけない…」。谷垣禎一総裁はこう語るしかなかった。 衆院本会議直前。首相が条件付きで辞任表明し、造反を明言した鳩山由紀夫前首相らも否決に回る-。テレビ中継でこうした情報が入ると、自民党は一気に意気消沈した。 「おそらく皆さまは民主党代議士会の模様をお聞きになっていると思う。首相は一定のメドがついたとき辞めるというが、一体いつメドがつくのか。はっきり言えば茶番にすぎない!」 代議士会で谷垣氏が青筋を立てると、会場からは苦し紛れ