上京中の橋下徹大阪市長は21日午前、閣僚と相次いで会談、東日本大震災のがれき処理の基準づくりや、公務員改革への協力などを求めた。なかでも中川正春文部科学相との会談では、「大阪維新の会」が大阪府議会などに提出した教育基本条例案をめぐる政府の答弁書に猛抗議し、文科省側が釈明に追われた。 橋下市長はまず中川文科相を訪問。みんなの党側の質問主意書に政府が「教育目標の設定は、地方教育行政法で定められた場合を除き、教育委員会の職務権限に属するもので、首長にその職務権限はない」との答弁書を決定したことについて、「市町村長や知事が教育について選挙で何も語れなくなる。日本の首長をばかにする決定」と攻撃した。 これに対して中川文科相は「首長が教育について語るなということではない」などと釈明に追われた。 橋下市長はほかに細野豪志環境相兼原発事故担当相や蓮舫行政刷新担当相などとも面会した。