去る1月4日、日本共産党の「党旗開き」が東京・千駄ヶ谷の党本部で開かれた。本部勤務中央役員や部長ら約200人の出席者を前に志位和夫委員長が「真の革命政党に」と号令をかけた厳(いか)めしいその会場に、ただ1人和服姿で“異彩”を放つ人物がいた。穀田恵二国会対策委員長だ。「着物の穀田」はいまや同党の新春の風物詩にもなっている。なぜ和服にこだわるのか…。「笑う共産党員」 「ラッフィング・コムニスト(笑う共産党員)」。ある共産党ウオッチャーは穀田氏をそう表現する。同党にソフト・イメージ路線のレールを敷いた不破哲三元議長が「スマイリング・コムニスト(ほほえむ共産党員)」と呼ばれたことがある。穀田氏の立ち居振る舞いは、不破氏を超越して「お堅い共産党に似つかわしくないほど柔和」だということらしい。確かに今の共産党幹部では、特異なキャラクターである。 そんな穀田氏の代名詞になっているのが、和服姿なのだ。「革