【北京=矢板明夫】中国の民主化運動が弾圧された1989年6月の天安門事件の学生指導者で米国在住の熊●(ゆうえん)氏が、危篤状態の故郷の母親と面会するため23日夜に香港空港に到着したが、入国を拒否された。米国に強制送還される見通しで、香港の人権団体などは当局の対応を批判する声明を発表した。 熊氏は天安門事件後、政治犯として服役したのち92年に渡米し米国籍を取得。現在は米軍専属の牧師を務める。中国の中南部に暮らす母親が危篤状態となったことを知り「見舞いたい」と中国政府にビザを申請したが、拒否された。 熊氏は4月上旬、インターネットで習近平国家主席に宛てた「母親と最後の別れをさせてください」と願う公開書簡を発表したが、「今も中国を傷つける政治活動をやめていない」などとして再び拒否された。 熊氏は香港に入った後に母親のもとにに向かう方法を探ろうとしていたという。入国拒否の理由は明らかにされていない
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