【山形】飛島は海底が隆起した海岸段丘になっている。定期船から眺めると、さながら海中から突き出た緑の屛風(びょうぶ)のようだ。 標高50~60メートルの台地を貫く農免道路沿いには畑が並ぶ。小さいながらもよく手入れされた野菜畑の間で目立つのが、耕作を放置されたヤブだ。高齢化は島でも深刻だ。 「昔は島でもいろいろやってたのよ。でも、いまはやる人もいないから……」 勝浦地区で旅館を営む本間むつ子さん(70)が教えてくれた。畑の傍らで枯れているのはオオイタドリだという。若い芽や茎は山菜として食べられる。 「みんな、燃料にも使ってたんだけどねぇ」 本間さんは、島産ジャガイモの「ゴドイモ」やブロッコリー、ダイコンなどを畑で作っている。リンゴや飛島ナシ、キウイなどもあるが、手入れが追いつかず、実りはあまりよくないそうだ。 さらに頭が痛いのがカラスだ。「(収穫間近の)いいところになると、カラスにやられちゃう
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