「まさか、こんなに高いなんて…」 マイホームの購入を検討していた30代の夫婦はこうつぶやきました。 世界有数の森林大国ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。住宅に欠かせない木材などのさらなる価格高騰が懸念され“夢のマイホーム”が手の届きにくいものになろうとしています。日本の住宅市場を襲う、ロシア発の「ウッドショック」。実態を調べました。(経済部記者 野上大輔 太田朗/ サタデーウオッチ9 長野幸代)
芝浦工業大の講座で、液状化現象について実験をする女子小学生たち=2021年12月、東京都江東区(画像の一部を加工しています) 「女の子なのに理工系に進むなんて」と思ったことはないだろうか。そうした大人たちの無意識の偏見「アンコンシャス・バイアス」が、女子の多様な進路選択を阻む壁となっているとしたら。実際、理工系分野を専攻する女子学生は増えておらず、これが一因だと指摘する大学関係者は多い。どうすれば壁を取り払えるのか。さまざまな取り組みをする大学への取材で見えてきたものは―。(共同通信=河村紀子、三浦ともみ) ▽苦手だった科目が「面白いもの」と知った 「混ぜながら様子をみてみよう」「何色に変わったかな」 2021年11月のある週末、埼玉大に集まったのは理工系分野に興味を持つ18人の女子高校生。教授や現役学生から指導を受けながら、電子レンジで有機化合物を作ったり、一晩培養したウイルスの定量を計
【山形】飛島は海底が隆起した海岸段丘になっている。定期船から眺めると、さながら海中から突き出た緑の屛風(びょうぶ)のようだ。 標高50~60メートルの台地を貫く農免道路沿いには畑が並ぶ。小さいながらもよく手入れされた野菜畑の間で目立つのが、耕作を放置されたヤブだ。高齢化は島でも深刻だ。 「昔は島でもいろいろやってたのよ。でも、いまはやる人もいないから……」 勝浦地区で旅館を営む本間むつ子さん(70)が教えてくれた。畑の傍らで枯れているのはオオイタドリだという。若い芽や茎は山菜として食べられる。 「みんな、燃料にも使ってたんだけどねぇ」 本間さんは、島産ジャガイモの「ゴドイモ」やブロッコリー、ダイコンなどを畑で作っている。リンゴや飛島ナシ、キウイなどもあるが、手入れが追いつかず、実りはあまりよくないそうだ。 さらに頭が痛いのがカラスだ。「(収穫間近の)いいところになると、カラスにやられちゃう
愛知県豊川市観光協会が認定する「とよかわブランド」に、旧音羽町地区の農家が手がける「音羽米」が加わった。34年前に始めた減農薬の試みが定着し、年間約4千俵を生産する特産品に育った。 生産のきっかけは、ゴルフ場からの農薬流出が社会問題になっていた1980年代、当時の音羽町を訪れた主婦グループから「清流が豊かなこの地で安心な米をつくってほしい」と要望を受けたこと。一念発起した農家3人が88年、減農薬にこだわった米づくりを始め、音羽米と名づけた。 音羽米の基準は、旧音羽町地区で栽培し、農薬は慣行の3分の1に減らし、有機肥料しか使わないこと。「当初は省力化して米の生産量を増やし、政府米として買ってもらう時代だった。減農薬では生産量が増えず、定着まで3、4年かかった」と、「音羽米を育てる研究会」副会長で農業生産法人を経営する鈴木晋示さんは話す。 全盛期には約120戸が音羽米を手がけたが、高齢化のため
東北地方でも、農業に再生エネルギーを活用する取り組みが進む。農林水産業の過去10年間のエネルギー消費削減率が全国でも上位となった岩手県では、八幡平市で岩手山の地熱を活用したバジルの生産が本格化している。宮城県では工場自家発電の排熱を利用するパプリカの省エネ生産など農商工連携が加速している。東北6県のうち、農林水産業産出額1億円当たりのエネルギー消費を2019年度までの10年間で最も圧縮したのは
対ロシア制裁を背景としたエネルギー高騰が農林水産業に一段の効率化を迫っている。産出額の減少傾向が続く中、燃料費やビニールハウスの暖房費など中間経費削減は喫緊の課題となる。過去10年でエネルギー消費を最も抑えた広島県は、点在する小規模農地を法人化することなどで効率化し、ピンチをしのぐ「耐性」を身につけた。資源エネルギー庁の都道府県別エネルギー消費統計を使い、農林水産業の産出額1億円当たりの消費量
原油や電気の高騰が続く中で農業のエネルギー消費を抑えようと、東海各地ではビニールハウスの屋根を二重にしたり、防寒用カーテンを使ったりと工夫が進む。岐阜県ではエネルギー利用に頼らない気候に応じた農作業が広がったようで、トマトでは冬場に代わり夏の生産が伸びている。静岡県では近隣のバイオガス発電を生かす生産者がある。農林水産業を対象に1億円の産出額当たりのエネルギー消費を熱量に換算すると、岐阜県全体
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