穀物需給、ひっ迫継続 世界の食料需給見通し 農林水産省の農林水産政策研究所は2019年における世界の食料需給見通しの予測結果を2月3日に公表した。 この予測は同省が開発した「世界食料需給モデル」によるもので昨年から10年後の食料需給見通しを公表、毎年更新していくことにしている。約5000本の方程式でつくられているが、今年はトウモロコシ原料によるバイオエタノールの需給見通しを組み込んだ。 予測の前提は08年の世界金融危機による経済低迷は一時的なもので、途上国の経済発展は高い水準で推移するというもの。 この前提で試算すると、人口の増加(07年から10億人増で19年に76億人)、所得の向上、バイオ燃料の拡大などで農産物需要は拡大し、今後とも「穀物等の需給がひっ迫した状態が継続、食料価格は高い水準で、かつ、上昇傾向で推移する」との結果となった。 ■生産、追いつくのか 穀物の消費量は2019年までに