東京大学は2日、大学院工学系研究科のアニリール・セルカン助教を懲戒解雇処分扱いにしたと発表した。東大側に提出した米国とトルコの大学の卒業証明書などが偽造されていた。アニリール元助教は国の科学研究費を2年間で計350万円受けていたが、研究成果として盗用した論文を報告していた。東大は研究費を国に返還する方針。 処分は3月31日付。アニリール元助教は3月15日に辞職を申し出ており、29日に退職扱いとなっていた。東大は、過去に授与した博士号も盗用があったとして取り消している。アニリール元助教は「トルコ人初の宇宙飛行士候補」を自称し、その偽造書類も東大に提出していたことが判明している。