番外編 休日は足を伸ばして ちいさな草花を育て愛でる園芸の世界から少しはみ出して…今回はスケールの大きな「庭園」のお話です。 江戸の町の大きな特徴として、庭園、つまり人の手で作られた“自然風景”があちこちにあることが挙げられます。100万人規模の一大都市でありながら、歩いていると「あれ、意外と緑が多いな」と感じる町ということです。「庭園都市」と評されることもあるくらい、江戸の町には庭園が多かったのです。 なぜ、それほど庭園が多かったのか。はじまりは大名たち。当時、江戸には「参勤交代」というシステムの