「IOCのルールに則り、動画は28日夕方までに削除します」 東京新聞編集局アカウントの、このツイートを見た時は、あまりにびっくりして、失礼ながら「ホンマカイナ?」とさえ思った。まだ3月でエイプリールフールには早い。 その動画は、東京オリンピック聖火リレー初日の25日、福島県内で撮影されたもの。トーチを持ったランナーの前に、スポンサー企業の大型宣伝カーが大音量で音声や音楽を流し、そろいのユニフォームを着た男女が、沿道に笑顔で手を振ったり踊ったりして、イベントを賑々しく”盛り上げ”ている様を映していた。 実は私は、動画の存在をこの削除予告ツイートで知る体たらくであった。 テレビなどで報じられる、トーチを掲げて淡々と走る聖火リレーとは全く異なる光景に、驚いた人は多かったのだろう。取材した原田遼記者のツイートは1万9000回リツイートされ、動画は90万回近く再生された。 それだけ反響が大きかった動
昨今、カーボンニュートラルや脱化石燃料が取り沙汰される世の中となっているが、かつて国内自給率100%を誇る化石燃料があったことをご存知だろうか。 忘れられたエネルギー、亜炭 亜炭(あたん)は岐阜県や宮城県で産出された純度が低い石炭で、学術的には褐炭と呼ばれるものの一部に当たる。 亜炭は不純物や水分が多く着火性が悪い、得られる熱量が少ないなどの理由で高熱を必要とする工業には向かなかったが、燃料事情が悪化した戦中から戦後しばらくの間、家庭用燃料などで大いに活用された。ところが、現在日本では燃料としてまったく利用されていないばかりか、その存在すら忘れられている。先述の欠点が仇となり、エネルギー革命を乗り切れなかったのである。木炭以上褐炭石炭未満という立ち位置の「忘れられたエネルギー」を辿っていく。 平子亜炭炭鉱 さて、ここ滋賀県でも亜炭の炭鉱は見られた。滋賀県の地質としては200万年前まで琵琶湖
Twitter で医師を拾ってきて Google のソフトウェアエンジニアにするだけの簡単なお仕事 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3 はじめに 「【転職エントリ】Googleに入社します|Lillian|note」という、医師から未経験で Google のソフトウェアエンジニアになった記事があります。 note.com 私は、この記事に出てくる「とある元 Google のソフトウェアエンジニア」で、面接の対策を立てました。 記事が出た当初から大反響で、私もそれなりの反応を見まして、いろいろと誤解されているなあ、と思う一方、アドバイザーはあくまでもアドバイザーだから、アドバイザーとして知りえた情報については、口をつぐむべきだと思っていました。 ただ、あまりにも誤解されており、悪影響が大きく、犠牲者も多くなってきたと思ったので、… 同僚からこれについてどう思うか、と聞かれた。元の文章が
なぜ「格差」や「階級」は生まれ、どのようなメカニズムで機能し続けているのか? この大きな疑問に回答をもたらそうとした名著があります。フランスの社会学者、ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」。20世紀でもっとも重要な社会学の書10冊にも選ばれた名著です。階級や格差は単に経済的な要因だけから生まれるわけではありません。社会的存在である人間に常に働いている「卓越化(ディスタンクシオン)」によってもたらされる熾烈な闘争の中から必然的に生まれてくるといいます。番組では、この名著を読解することを通して、知られざる階級社会の原因を鋭く見通すとともに、「趣味」と「階級」の意外な関係を明らかにしていきます。 フランス南西部で郵便局員の息子として生まれたブルデューは、まさに階級社会の底辺に出自があるといえます。彼は、エリート校に進学した際、周囲に上流階級の子弟が圧倒的に多いことに愕然とします。格差社会
はじめに 「【転職エントリ】Googleに入社します|Lillian|note」という、医師から未経験で Google のソフトウェアエンジニアになった記事があります。 note.com 私は、この記事に出てくる「とある元 Google のソフトウェアエンジニア」で、面接の対策を立てました。 記事が出た当初から大反響で、私もそれなりの反応を見まして、いろいろと誤解されているなあ、と思う一方、アドバイザーはあくまでもアドバイザーだから、アドバイザーとして知りえた情報については、口をつぐむべきだと思っていました。 ただ、あまりにも誤解されており、悪影響が大きく、犠牲者も多くなってきたと思ったので、許可を得て簡単に背景を書いておこうかと思います。 これはあくまでもアドバイザー側からどう見えていたかを書いておくものですが、医学部卒だけでも3,4人 Google や Amazon に入っていったおぼ
ようやく文字のスクラップブックをスキャンした。 スキャンするの、斜めになったりページの綴じに近い部分が上手く映らなかったりと面倒なんですよね。 とまあそんな文句はどうでもいいんですが、今回はこのスクラップブックについてです。 表紙を見て分かる通り、珍しめな文字列のみのスクラップですね。 文面からすると明治終わりから大正期にかけて、まあ概ね1910年代辺りと言ったところでしょうか。 雑誌や本のタイトルなど書籍に関する思われる文字列が多く、さらに紙の色が白や薄茶色の他に赤、青、紫などを含みます。 以上の特徴から、雑誌の広告頁より切り抜いた文字列が大半を占めていると思われます。 明治から大正時代の雑誌の広告頁ってだいたい雑誌の巻頭巻末、物によっては巻中にも挟み込まれるのですが、今の週刊少年ジャンプみたいに頁に色ついてるんですよ。何でなんですかね。 それ以外にも医薬品に関する文字列なんかもあったり
ちょくだいさん、ごめんなさい。(ちょくだいさんが中高の後輩で、中学校一年生や中学校二年生の頃の印象からアップデートされていないことも行き違いの原因かと思いますので、この書き方にいたします。) nuc.hatenadiary.org このあいだ書いた上の文章に対して、なぜか、ちょくだいさんに反論されています。 chokudai.hatenablog.com しかし、ちょくだいさんには、かなり感謝と配慮をした文章を書いたつもりでした。 まず、前の方には、ちょくだいさんのおかげで、りりあんさんは模擬面接を受けることになったよ、ちょくだいさんがいなければ知り合うことすらなかったよ、ということが書いてあって、後ろの方には AtCoder のこのあたりの過去問(4問時代のABCのC問題)を解くといい勉強になるよ、とまで書いてあるわけじゃないですか。宣伝までしたくらいの気持ちでしたよ。 というわけで、ち
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