2016年1月10日にジャーナリスト竹田圭吾さんが亡くなってまもなく一周忌。 竹田さんの妻・裕子さんが二人の出会いから、竹田さんの知られざる家庭での素顔、治療と最後の日々を著書『一〇〇万回言っても、言い足りないけど ジャーナリスト竹田圭吾を見送って』で明かしている。 2013年秋、皮膚や目に表れた黄疸に気づいて受診した内科で、膵臓がんが見つかった。裕子さんは告知を受けた際の竹田さんの様子をこう綴る。(以下、《 》内は本書より) 《パーティションで区切られただけの外来診察室で、内科医は少し考えながら言った。 「詳しい検査をしないとわからないですが、ステージ3の可能性が高いです」 普段からあまり表情を変えることのない圭吾さんは、このときも顔色を変えなかった。 圭吾さんが自分から「ステージで言えばどのくらいか」と尋ねたのだ。》 その後、検査入院を経て、手術のために再度入院。9時間かか