微小粒子状物質PM2・5などによる大気汚染がひどくなるとして、中国・北京市は16日夜から21日にかけて、今年初めての「赤色警報」を発令した。最高レベルの警報で、交通規制が平時より厳しくなるほか、週明けからは小学校なども休みとなり、市民生活にも大きな影響が出そうだ。 4段階の警報ごとに対応をとる制度は昨年から始まった。昨年は最高レベルの赤色警報が12月に2度、発令された。市内全域で偶数日は偶数ナンバー、奇数日は奇数ナンバーの車しか走れなくなり、工場の操業も規制される。 北京の日本大使館も在留邦人向けに、外出を控えることや、空気清浄機の風量を最大にしたり、ドアの隙間をテープでふさいだりするよう呼びかけている。(北京=延与光貞)