『かぐや姫の物語』鑑賞。TVで放送したヤツ。 今作では余白についてのこだわりを見せ、青空はおろか木々の様子も細かく描かれず、むしろ地面ですら着色が途切れたりしている。あえてそうすることにより、空間を閉じ込めない。逆に広がりを感じてほしいとは監督の弁。 とはいえ、自分で絵が書けない監督のイメージに一介のアニメーターが近づくのは至難の技であり、しかもダメ出しのほとんどが「書きすぎ」ということから。書き足すことはできず、背景を最初から書き直すなんてことは日常茶飯事。 そのこだわりはキャラクターの動きも同様で、宮崎駿のように走ったりコケたりと目立つようなアクションでの指示よりも、人が歩いて立ち止まったりするスピードを微調整するというのが中心。しかもキャラクター自体が筆でさっと書いたイラストのようなものなので、色を塗るためにわざわざその線をキャラクターに重ねるなど(線がつながってないとコンピューター