ノルウェー・北極圏のスバルバル(Svalbard)諸島にある世界最北端の村、ニーオルスン(Ny-Aalesund)で、夕暮れ時にあらわれたホッキョクギツネ(2009年4月26日撮影)。(c)AFP/GREGORY TERVEL 【3月2日 AFP】地球温暖化の影響で海氷の溶解が進む北極海域から経済的利益を得ようと、中国が本格的な戦略調査を開始したと、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute、SIPRI)が1日に発表した報告書のなかで指摘した。 推定900億バレルの埋蔵石油が期待される北極海域については、カナダ、デンマーク、ノルウェー、ロシア、米国が領有権や埋蔵資源の配分などをめぐり対立している。この沿岸5か国を刺激したくないとの配慮から、これまで中国は北極への関心を表明することに慎重だった。