一般論としては読書感想文にはロジックはいらない。論証したければしても構わないけれど、ただ「本を読んで自分はこんなふうに感じた」と書くだけでも足りる。 ただし、「これは駄作だ」とか「こんなのは駄目だ」と言いたいのなら、それなりに説得力のあるロジックが必要となる。これは、反対の意見をもつ人に反論可能性を与えるためだ。言いっぱなしはよくない。 また「○○は××のパクリだ」と主張するのなら、より厳密な論証が求められる。もしかしたら○○は××のパクリではなく、別の△△や□□のパクリなのかもしれない。対抗仮説が提示されたとき「△△や□□なんて読んでいないから知らないよ」などと逃げることは許されない。 これはもちろん、読書感想文でネガティヴなことを言ってはいけないという意味ではない。また、ポジティヴなことを言うならなんでもありだという意味でもない。 なお、ハードルが低すぎてつまらない作品と、ハードルが高