最近は、うつ病や自閉症、アルツハイマー型認知症に、脳内の炎症が関係しているという報告が相次いでいます。予防医学の分野では、いかに炎症をおさえるかというのが、老化を抑える非常に重要な要素となっています。 先日、岩田正明先生(鳥取大学医学部脳神経医科学講座精神行動医学分野)の「うつ病の病態理解~ストレスによる脳内炎症~」という講演を聞く機会がありましたので、2回にわたって紹介したいと思います。 うつ病と炎症 ストレスが炎症を引き起こす経路 炎症を抑えて、うつを治療する うつ病と炎症 現在、うつ病の病態には様々な仮説がたてられています。 遺伝的要因、神経内分泌仮説、モノアミン仮説・・・それらと肩を並べる一つという位置づけで神経炎症仮説を報告されています。 うつ病と炎症については、以前から関連性が指摘されていました。 風邪をひくと、食べられない、しんどい、やる気がおきない、気が滅入るなどの症状がで
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