事務屋稼業さんのツイート経由で、畑農鋭矢氏がドーマー条件とボーン条件についてグラフを用いた分かりやすい解説を書かれたことを知った。 ただ、そのうちのボーン条件の解説は、やや単純に過ぎるように思われる。というのは、畑農氏のグラフでは、ボーン条件に従うとA点からB点、B点からC点というように一直線に債務GDP比率の増分(Δb)が改善していくように描かれているからである。 小生の以前のエントリでは、債務の増分に応じてプライマリーバランスを改善するという政策を取るならば債務は維持可能となる、というボーン条件の簡単な証明を行ったが、そこではΔbの一定割合だけプライマリーバランスを改善する、という形でボーン条件を表現した。即ち、その一定割合をαとおくと、α>0という条件である。 畑農氏の Δbt = pdt + (i-g)bt-1 という数式(pdはプライマリーバランス赤字のGDP比率、iは金利、gは