育児をしたことがない人にはなぜバイトが「自分の時間」になるのか不思議に思うかもしれないが、乳幼児を抱える親にとって、子どもに振り回されずに一人で通勤し大人とやり取りをする仕事は時に「息抜き」になる。 和田さんの、バイトと兼業主夫の生活はそこから10年以上に及んだ。長女から4年後に生まれた次女は、生後4カ月から保育園へ。和田さんは映画館でポップコーンを売り、時に社会福祉協議会で子育て支援の臨時職員をし、またあるときはNPO法人などで9時から16~17時まで働くなどのバイトをした。 保育園や学童に娘たちを迎えに行くのは、もちろん和田さん。料理は妻のほうが得意で時間が許せば妻が担い、それ以外は和田さんが主夫として家事育児をこなした。 和田さんは、保護者会やPTAの会長、クラス委員なども務めた。会議で司会を務めて議題が時間通りに終わるように進行するなど、活動に多様性をもたらし、貢献もしてきた。「マ