「前例打破」強気崩さず 菅政権、早くも火種―学術会議の任命拒否 2020年10月02日19時57分 首相官邸に入る菅義偉首相=2日、東京・永田町 内閣府が所管する日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒んだ問題は、「学問の自由への不当介入」との批判を招き、発足から間もない政権は早くも火種を抱えることになった。首相自ら掲げた「前例打破」を実行に移したもので、強大な人事権をてこに中央省庁を掌握してきた従来の手法を継続する意思を示した形だ。政府・与党内に懸念が広がるが、首相は強気の態度を崩さない。 任命拒否、説明できぬなら撤回を~菅首相に「リーダーとしての懐の深さ」はあるか ◇異論はねつけ 加藤勝信官房長官は2日の記者会見で「任命権者である首相が日本学術会議法に基づいて任命した」と指摘し、撤回の考えはないことを強調した。 6人は安全保障関連法や特定秘密保護法の制定に反対してきた人