2007年に愛知県名古屋市で起きた「闇サイト殺人事件」の神田司死刑囚の刑が6月下旬、執行された。神田死刑囚は、携帯電話の「闇サイト」を通じて知り合った男性2人とともに、女性を拉致して殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われ、2009年に一審の名古屋地裁で死刑判決を受けた。 神田死刑囚は判決を不服として控訴したが、その後、自ら控訴を取り下げ、死刑が確定した。この事件で、他の男性2人は無期懲役が確定している。 報道によると、殺害された女性の母親は事件後、日本の司法の下では、被害者が1人の殺人事件で死刑判決が言い渡されるのはまれだと知り、被告人3人への極刑を求めて、署名活動を展開した。署名は最終的に33万人分に達したという。 なぜ、被害者が1人しかいない場合、死刑判決が言い渡されるのは「まれ」なのだろう。死刑になるかどうかの基準は、どのように決まっているのか。猪野亨弁護士に聞いた。 ●死刑判決が
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