ロシアとの戦闘で供与されたレオパルト2戦車を使い始めたウクライナ軍ですが、さっそく実戦に即した改造車体が現地で登場しています。原型とどこを変えたのか、そしてその必要性について見てみます。 旧ソ連系戦車より乗員の生存率高いぞ! 2022年2月以降、ロシア軍と激しい戦闘を続けるウクライナ軍ですが、今年(2023年)6月以降、反転攻勢を開始しています。そういった中、ウクライナ軍の新たな戦力として最前線に投入されるようになったのがドイツ製戦車「レオパルト2」。ただ、よくみて見ると、さっそく現地改造が施されている模様です。 改造の内容はどのようなものなのか、筆者(白石 光:戦史研究家)なりに推察してみました。 拡大画像 ウクライナ陸軍のレオパルト2A4戦車。砲塔前面に、後付けの鉄製フレームとゴムマットを取り付けているのがわかる(画像:ウクライナ軍参謀本部)。 そもそも「レオパルド2」は世界屈指の高性
2024年度末で陸上自衛隊の74式戦車が完全退役を迎えます。一方で、ロシアと戦うウクライナは戦車を欲しています。そこでウクライナに74式戦車を送ることはできないのでしょうか。実は法律や政府方針以外にもネックがありました。 74式戦車と「レオパルト1」ほぼ一緒じゃないの? 太平洋戦争に敗れた日本が、戦後に国産2代目のMBT(主力戦車)として開発したのが74式戦車です。世界の基準に照らし合わせると、いわゆる第2世代MBTに属している本車は、全周旋回砲塔を備えた同世代の他国の戦車にはない油気圧サスペンションを採用し、車体の傾斜と車高をかなりの範囲で変えることが可能という面白い特徴を備えています。 ただ、その名称の通り1974(昭和49)年に制式化されたため旧式化が進んでおり、873両が調達されたものの次々と退役。2023年度末(2024年3月)までに全車が退役する予定です。 一方で、同じ第2世代
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