今や世界各国で日本人が最初にされるステロタイプ的な質問は、かつてのように「ゼンとは何?」ではなく「オタクとは何か?」という問いになりつつあるし、外国人にとってオタクが社会学や文化研究の対象となるケースも出てきているが、こうした現状にわたしは根本的に懐疑的である。したがって「ジャパニメーション」というかたちで日本のアニメが各国、各都市で評価されている現実についてもわたしは批判的と言わざるをえない。理由はきわめて単純素朴である。 この現象はあくまでもグローバリゼーション、情報資本主義の帰結として位置づけられる。アメリカニゼーションからジャパニゼーションへと資本主義の文化=経済モデルが移っていく際、政治的、軍事的ヘゲモニー以外の領域が積極的に「開発」され、文化は情報資本主義における生活世界の植民地化の優先対象となる。この流れに日本のちっぽけなアニメ産業がのっただけのことであり、今のところ基本的に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く