しかし、障害者の間でのイメージはかなり違う。「不倫騒動」よりはむしろ「健常者に都合の良い障害者像」や「障害に起因する問題を、社会の側ではなく本人のやる気や周囲の思いやりに回収してしまう考え方」の象徴として22年間にわたって批判され続けてきた。 乙武氏自身、「障害者の代表」とみなされることを避けるため、障害や差別などに関連する話題には口を閉ざしていた時期もある。そんな彼が今「優生思想」に言及したのは何故なのか。 乙武氏と同じく身体障害者手帳1級を所持する重度脳性麻痺者のライター、ダブル手帳(@double_techou)がインタビューした。(#1~#3の#1/#2を読む) ◆ ◆ ◆ 「おそらく野田さんは優生思想というものをご存じなかった」 ――物心ついて以来、周囲から常に「乙武さんみたいになれ」と言われ続けて育ちました。よろしくお願いします。 乙武 きっと、ご迷惑をおかけしてきたと思います