研究に当たった桑田さん。手前左側の茶わんには無数の凸加工がされていて、通常の茶わん(右)との洗浄対比試験では、ご飯のでんぷんの付き具合が4分の1まで下がっていた=県窯業技術センター普通の茶わん(右)にはでんぷん質の反応で紫色の斑点が浮かぶが、凸を打ち込んだ茶わん(左)には反応がほとんど見られなかった=県窯業技術センター 磁器の茶わんの内側に小さな「凸(でこ)」をつけてご飯が付着する面積を減らすことで、食器洗いに必要な水などの使用量を節約する「エコな茶わん」を佐賀県窯業技術センター(同県有田町)が開発した。実験では、凸のない食器よりも洗い残しが4分の1減ったという。今後も実験を重ねたうえで食器メーカーに技術を提供し、商品化を目指す。 技術開発は、窯業技術センター・ファインセラミック部の研究員桑田和文さん(45)を中心に、磁器類の洗浄性を良くしようと始められた。 研究では、磁器の表面