70年代末からRCAの社員として竹内まりや、大貫妙子、EPOなどのヒット作品をプロデュース。84年に設立したMIDIでは大貫妙子、EPO、坂本龍一、矢野顕子といったそうそうたるアーティストが作品を発表し、89年には同レコード会社から小野リサがデビューを飾る。宮田茂樹氏は日本のポピュラー音楽が大きな変化を遂げる最前線で、質の向上を支えてきたキーパーソンの一人だ。近年は、2003年にジョアン・ジルベルトの初来日公演を実現させるなど、ブラジルと日本の音楽の橋渡しに尽力している。そんな宮田氏が10月にリリースされたhayato kaoriの2作目『Lindas』をプロデュースした。本格的なアルバム・プロデュースとしては実に14年ぶりとなるが、この再始動は氏が歩んできた道を振り返ると必然といえるだろう。知られざるエピソードを含めて伝説のプロデューサーが30年間を語り、気鋭のアーティストが新作をアピー