はじめに 第1章 戦争の「前」と「後」 ――音楽史の亀裂としての第一次世界大戦 1 アヴァンギャルドの誕生 2 アメリカ・ポピュラー音楽の勃興 3 録音時代の時代 4 音楽における国際主義 5 国有化される音楽? 第2章 モダニズムからアヴァンギャルドへ ――大戦勃発前に起きたこと 1 戦争の予感 2 戦場となる演奏会場 3 シェーンベルクと不協和音の解放 4 ストラヴィンスキーとリズムの解放 5 未来派とノイズの解放 第3章 熱狂・無関心・沈潜 ――戦中の音楽状況 1 「精神の戦い」としての第一次世界大戦 2 総動員体制の中の音楽? 3 世代交代期としての第一次世界大戦 4 出兵した作曲家たち 5 亡命者たちの音楽 6 内なる戦争体験 第4章 社会の中の音楽 ――パウル・ベッカー『ドイツの音楽生活』をめぐって 1 音楽は社会が作る 2 音楽における資本主義への批判 3 音楽社会学テーゼの