『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 この1月1日、JFEホールディングス傘下のユニバーサル造船と、IHIの造船子会社が経営統合し、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)が発足した。その母体の1つになったのが日立造船の旧造船部門だ。産業界でも稀有な“本業の切り離し”を断行し、今では実質的に造船会社ではなくなったが、“都市ゴミの焼却発電システム”を武器に、環境ビジネスの領域で世界に打って出た。古川実会長兼社長に将来展望を聞いた。(「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁) ふるかわ・みのる 1943年、大阪府生まれ。66年、大阪大学経済学部を卒業後、日立造船に入社。主に経理・財務畑でキャリアを積む。30代で8年間のシンガポール
地震や台風で津波や高潮が来ても新たな防災技術でシャットアウト――日立造船は水圧と浮力を利用して自動的に起きあがり水の浸入を食い止める可動式の陸上用防潮堤を開発し、公開実験した。扉を横滑りさせて防潮堤の切れ目をふさぐ現在主流のタイプと違い人手がいらず、夜間や突然の津波に対応しやすいという。自治体などへの販売を見込んでいる。 新技術は防潮堤の切れ目や地下商店街の入り口などの地面に、1メートル四方のステンレス製の箱を縦横に複数つなげたパネルを設置、水の力で押し上げられる仕組み。箱は水に浮きやすいよう空洞で、平らな状態で置かれ普段は人や車が行き来できる。組みあわせにより大きさを変えられる。 大阪市の同社築港工場であった実験は実際の4分の1の大きさの模型を用い、高さ3メートル、幅6メートルの想定。水槽の中で水が勢いよく注がれると、寝ていたパネルが3段階で立ち上がり水の浸入を防いだ。 可動式防潮
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