「鍼灸治療院は、お寿司屋さんに似ているかもしれません」 と著者はいう。 一、入りづらいから、誰かに連れられて行ったりする。 二、治療家(板前さん)によって、得意な疾患(ネタ)や治療スタイル(調理法)が異なる。 三、治療家との相性次第で印象が変わる(静かに食べたい人もいれば、板さんに叱られながら食べるのが楽しみという人もいる)。 もうひとつ、値段がわかりにくい。その点、保険が使えて、毎日でも気軽に行ける鍼灸接骨院・整骨院は、回転寿司に相当、患者さんの回転も早い。 なるほど、うまいことをいう。 著者は、高校時代からフリーライターをはじめ、明治大学を卒業後、専門学校に入りなおして鍼灸師・指圧師の資格を取得。出版企画会社を主宰しながら、鍼灸治療も行っている。1963年東京都生まれ、プロフィールの写真を見ると、「赤ひげ」を思わす髭面で、目の辺りに愛嬌がある。 「鍼灸」にはワタシ、何ら興味はなかったの